本格丸ごとメロンケーキ完熟OK

ロールケーキ用スポンジ１枚で小玉の丸ごとケーキを２個作ります。よってスポンジ以外の工程はそれぞれ2回行って下さい。

メロンはスライスする3～4時間前に冷蔵庫で冷やしておく。冷えたら画像のようにツル部分のある上部を切り取る

よく切れる小型のフルーツナイフなどを使って切込みを入れ、丸ごとメロンのフタになる果実を取り出す（大きな包丁では不可）

切り取ったメロン

はこのような状態（今回使ったメロンは完熟させすぎだが、これでも充分作れる）

中心部にたまった果汁をザルで濾してタネと果汁を取り出す（果実は後でジュースやシャーベットに活用するのがオススメ）

出来るだけ大きく丸いスープスプーンなどを使って、なかの果実をぐるりと回しながら取り出していく

まんべんなく均一に果実を取り出したあとのメロン本体

耐熱容器に水70mlに粉ゼラチン５gをふやかしたあと、グラニュー糖15gを入れて湯煎でゼラチンが完全に溶けるまで混ぜる

溶けたら湯煎から取出し、ブランデー大さじ1を加えて良く混ぜる。これが今回の接着ゼリー液になる

2つのメロン本体に接着ゼリー液を入れてぐるりとコーティングさせたあと、

ひっくり返して接着ゼリー液を取り出す。これにより濃かったゼリー液に果汁が幾分加わり、ちょうどよい加減のナパージュとなる

これを切り取った2つのメロンのフタ部分の果実の上下に塗ったあと、

取り出した果実にもゼリー液をハケで塗ってコーティングする。これにより、完熟メロンの果実の型崩れや果汁漏れを幾分防止出来る

これを冷蔵庫でゼリー液が固まるまで数時間しっかり冷やしておく

ちなみに、これが3時間冷やしたメロン内部の状態。底の照りは果汁ではなく、果汁と合わさったゼリー面

ここからスポンジづくり。スポンジは1枚焼けばメロン2個分作れる

蜂蜜10g、バター10g、牛乳10gを容器に入れ、レンジで40秒加熱してバターを溶かしておく

薄力粉40g、上新粉10gの計50gをよく混ぜ、ふるっておく

卵白120ｇにグラニュー糖45ｇを3回に分けて入れ、ツノが立つまでメレンゲしておく。高速回転7分後、低速1分～1分半

このあたりでオーブン180度14分の余熱をスタートさせておく（オーブン機種によって時間は調整して下さい）

卵黄65ｇにグラニュー糖30ｇとバニラオイル10滴を加え、湯せんしながら泡立てる

この卵黄ボウルは白くまったりするまで高速回転7分泡立てたあと、低速1分

ここに＜19＞の卵白メレンゲボウルの１/３を入れて、さっくりと混ぜたあと、

＜18＞の薄力粉ボウルの粉を再度ふるい器で入れながら、さっくりと混ぜる

次に＜19＞の卵白メレンゲボウルの残り全部を加え、こちらもムラがなくなるまで、さっくりと混ぜる

ボウルから少量を取り、＜17＞の蜂蜜バター牛乳ボウルに入れて馴染ませたあと、

元のボウルに再び戻し、さっくりと全体をまぜる

クッキングシートを敷いた天板に

バットに生地を上からそっと流し込んで表面をならし、少し高い位置から落として大粒気泡をとりのぞく

焼きあがったら、縮みをふせぐために高いところから落とし、

ラップを表面に覆って粗熱が取れるまで放置、その後1時間冷蔵庫で冷やす

冷やしたあとは、表面の焦げを剥がしておく（苦味が出るので必ず取り除いておく）

純生は47%を200mlを使用する

包丁で細かく刻んだホワイトチョコ40g、グラニュー糖25g、純生の半分を注ぎ、

ぬるい湯煎でチョコと砂糖をゴムベラを使ってゆっくりと完全に溶かし、全体が均一で滑らかなったのを確認したら、

残りの純生を加えて伸ばしていく。これによって徐々に温度が下がっていく

氷をはった二重ボウルの中に入れて冷やす

純生47％を濃度調整する為ザルで濾したメロン果汁より大さじ2を加える（純生45％の場合は大さじ1、それ未満の純生は無し）

固めの9分立てになるまでしっかりホイップしたあと、絞り器の中に詰めておく（綺麗な層にする為、絞り器を使って下さい）

スポンジを取出し、最大直径分の幅を境にカットし、メロンの最大直径の円を１つ、それより小さな円を2つ、作っていく

今回は小サイズ2個分を作るので、スポンジの厚さを薄くするため、上下もカット

ざっとこんな感じで準備しておく。画像は2枚ずつ重ねているが、メロン2個分の合計6個の円形スポンジ

切り取ったスポンジは隙間を埋めるために使うので、捨てずにとっておく

しっかり冷やしたメロン本体に、

クリームから小量を絞り、

カットした苺を均一に並べる

上からクリームを絞ってかぶせたあと、

スポンジを乗せて、円の周りにできる隙間を切り取ったスポンジをちぎって、きっちりと埋めていく

あとは先ほどと同様の手順で、クリーム→ゼリーコーティングしたメロンをたっぷり乗せて→クリームと重ねる

次も同じ工程で、今度は苺を並べてクリームを重ねたら、

クリームが漏れ出ないようにスポンジでしっかり押さえてから、

ゼリーコーティングしたメロン果実で蓋をする。

最後に、切り取っておいたメロンのツル部分を密着させる

全体をラップでくるみ、冷蔵庫で充分に（出来れば一晩）冷やして全体を馴染ませる

しっかり冷えた丸ごとメロンはテーブルでナイフを入れても良し、事前にお皿に盛ってもよし。よく切れる長い包丁を使って下さい。

このサイズのメロンだと4等分が妥当です。6等分すると量が少なく、お皿に置いた時っも安定しづらいです。

包丁で切った瞬間から、じんわり果汁が染み出てくるので、カット後は早い目にお召し上がりください。

接着ゼリー液に使ったブランデー（メロンの味に似ている）が脇役となって、ケーキの美味しさを格上げしています。

緑と反対色のイチゴは適度な酸味があり、メロンとの相性も抜群！詰めたミルフィーユ層が綺麗です。

接着ゼリー液を使った事で、メロン本体とスポンジがしっかりくっついています。

美味しすぎて軽やかで、三口で平らげてしまいました。最高すぎる絶品ケーキ♡

これを発案された方は凄いです。

メロン底部にあるゼリー層、お判りになります？

飲み物がいらないほどにしっとり。フルーティーケーキの最高峰とは、まさにこのCAKEの事かもしれません。

メロン２つを贈ってくれた友人に、作ったケーキの１つをプレゼント♡「メロンがケーキになって戻ってきた～。」と喜ばれました♪