14世紀のForme of Curyのレシピを翻訳し、再現した物です。果物とお魚の組み合わせなタルトは考えられない組み合わせですが、ミートパイの魚バージョンって感じもして結構美味しい代物です。マニアな方にお薦め♪このレシピの生い立ち最近中世の旧英語レシピの翻訳が趣味なので、作ったものの中で面白い味だったこのタルトを載せてみました。コーニッシュパスティーの甘くした魚入りな感じの味なので、それが好きな人や、カレーや酢豚に果物が入ってると嬉しい人はハマる味かもしれません。
- ~古風なタルト生地材料~ 先にメモのお決まりごと1必読!
- 全粒粉 200g
- 塩 少々
- ラード 100g
- オリーブオイル 50~100cc
- 水か*アーモンドミルク 50cc以内の適量
- ~中身の材料~
- ソテー用の無塩の鮭の切り身 3切れ
- 水かワイン 100cc
- ワインで柔らかくした乾燥イチジクとレーズンをペーストにしたもの 大さじ山盛り1までメドに加減
- 皮をむいて芯をとって摩り下ろしたリンゴと洋ナシ 大さじ山盛り1メドに加減
- ワイン 100~200cc
- 砂糖 適量
- 小麦粉と塩と好きなスパイス(ただしメインはシナモンで!)を入れた布袋(お茶パックが便利) 1個
- ○種を取った生プルーンのスライス 2~3個分
- ○四つ切りにしたナツメヤシの実 2~3個分
- ○印の生がない場合、乾燥品をワインで柔らかく戻して使って下さい
作り方
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1
まずタルト生地を作ります。粉と塩を混ぜて振るい、ラードとオイルを入れてよくすり混ぜて粉チーズ状にしたら、少しづつ水かアーモンドミルクを加えて一まとめにします。
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2
1をあとで上を覆える分量を残し、薄く延ばしてタルト型に入れ、豆などの重石をして、250度に設定しておいたオーブンで10~15分ほど焼きます。
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3
具を作ります。最初に100ccの水かワインで鮭をボイルし、煮汁ごと皿に移して小骨をとりながら細かくばらしておきます。
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4
3で使ったお鍋でイチジク+レーズンのペースト~砂糖までの材料を煮ます。(リンゴが透明になる程度)
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5
4に別皿の3を加え、調味料の袋を入れて気がすむまで煮つめ、味の調節をして冷ましておきます。
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6
2に5を詰め、○印の果物で飾ったら、残しておいた生地で上部に蓋をして、250度に予熱したオーブンで15~20分焼けば出来上がりです。
コツ・ポイント◆お決まりごと◆当時のレシピは量の記載がないので、g数は目安の数値です。当時はバターが貴重品でマーガリンもショートニングもなく、ラードかオリーブオイルが使われました。裕福層は贅を凝らせたので、貴族風に作るなら市販のタルトケース使用可。*のアーモンドミルクはアーモンド粉を約4倍の水かスープと共にミキサーでミルク状にしたもので、ミルクが一般的でなかった当時、ミルク代わりに広く使われました。