バター節約折り込みパイ生地

バター控えめ、折り込み4回で作れる144層の折り込みパイ生地。頑張れば夏の室温28度でもいける。このレシピの生い立ちバターのコストを抑えつつ、しっかり膨らむパイは作れるか実験したかった。

  1. 強力粉 50g
  2. 薄力粉 50g
  3. 食塩不使用バター 50g
  4. 1g
  5. 50ml
  6. 酒(アルコール40%台。なくてもいい) 小さじ1/2

作り方

  1. 1

    ◆液体の測り方量が少ないので、ml(体積)で測ると誤差が無視できない大きさになる。液体も重さで測る事で誤差をなくす。

  2. 2

    強力粉・薄力粉・塩をボウルに入れ、冷水(夏は氷で冷やす)と酒を注ぐ。最初はゴムベラで混ぜ、まとまってきたら手で捏ねる。

  3. 3

    粉っぽい所がなくなったらラップに包み、冷蔵庫で30分休ませる。

  4. 4

    冷蔵庫から出したてのバターを5mm厚位に切り、ラップの上またはボウルで分量外の薄力粉をまぶす。全体に薄く纏わせる程度。

  5. 5

    バターをラップに挟み、麺棒をぐっと押し付けて潰す。バターが潰れたら、厚さ1cm程度に整えて冷蔵庫で30分冷やす。

  6. 6

    ※倍量で作る場合も厚みは同じなので、厚みのみ記載している。

  7. 7

    打ち粉をたっぷり振った滑りのいい台に生地を置き、包丁で十字に切り込みを入れる。切り込みを手で四方に広げる。

  8. 8

    麺棒でバターより一回り大きく生地を伸ばす。中央にバターをのせ、空気が入らないように包む。

  9. 9

    綴じ目はつまんでしっかりくっつける。

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    麺棒を生地に押し付けて、2つの生地を密着させて馴染ませる。最初は麺棒を転がさず、ぐっと押し付けるように伸ばす。

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    全体を押し延ばしたら生地を裏返し、転がして伸ばす。伸ばす時は麺棒を押し付ける→転がして平らにならすと伸びやすい。

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    伸ばすうちに斜めに歪んだら、麺棒を生地に対して斜めにかけたり、麺棒で横から押して直す。

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    時々生地の表裏を返しながら、3倍位の長さに伸ばす。この生地量だと、縦が35cm弱の長さ。5分以内に伸ばせるのが理想。

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    台に張り付くと生地が破れる。麺棒を当てた時に、生地が上下にするする動く位がちょうどいい感じ。打ち粉は時々追加する。

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    伸ばした生地の奥側1/3を折る。さらに手前から1/3折って重ね、三つ折りにする。麺棒を生地に押し付けて馴染ませる。

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    折り込み作業中は、生地についた余分な打ち粉は刷毛で綺麗に払っておく。くっついたままだと仕上がりが悪くなるため。

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    休ませた生地の向きを90度変えて置き直し、生地の表裏に薄く打ち粉をまぶす。3倍位の長さに伸ばす。もう一度三つ折り。

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    生地を冷凍庫で休ませる。夏は1時間。冬は30分。生地を押した時、固いけど強く押したら一応へこむ位まで冷やす。

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    室温が25度以上など、すぐに生地がだれる時期は、折り込み1回ごとに生地を冷やす。

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    ◆生地が伸びにくいと感じた時気付いたら即冷凍庫で20~30分冷やす。冷やし過ぎた時は冷蔵庫で5~10分追加で冷やす。

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    生地を3倍位の長さに伸ばし、生地の上を1/4、下を3/4折る。

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    上下を折った生地を、さらに真ん中で半分に折って四つ折りにする。

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    生地の向きを90度変えて置き直す。もう一度生地を3倍の長さに伸ばして四つ折り。これで3×3×4×4の144層。

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    折り込みで伸ばす時の厚みの目安は5mm~1cm未満程度。目安の長さに伸ばしていれば大体クリアできるが、参考用に記載。

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    折り込みが完了した生地は、冷蔵庫で30分位冷やし(夏は冷凍庫)、グルテンが落ち着いて伸ばしやすくなってから使う。

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    使う時の厚さ(3mm〜5mm)に伸ばして保存すると、すぐに使えて便利。保存は冷蔵なら2〜3日、冷凍なら2週間~1ヶ月位。

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    使用例。18cmのフラットタルト型に入れ、プロセスチーズ90gとベーコン10g、ピザ用チーズ適当で仕上げた。

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    断面図。しっかり層が出来る。ちなみにこのパイはチーズのキャラが強過ぎだったので、具は別のパターンをお勧めする。

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    アップルパイにした場合の断面図。具の重みで底面は潰れる。

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    蓋や編み目飾りを作る場合、直径12cm位が限界な気がする。普通の作り置きなら倍量が無難か。

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    ■夏の対策生地を伸ばすのし台を保冷剤で冷やす。

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    ■余談バターの層は折り込み回数が増えるにつれて薄くなる。バターが少ない生地で回数を増やし過ぎると、生地に練り込まれる。

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    つまり層が消えてしまうので、層は増やせばいいというものではないそうだ。

コツ・ポイントバターなら好きな銘柄や硬さの製品で構わないが、溶けやすいケーキ用マーガリンはお勧めしない。折り込み回数はバターの量で適正回数が決まるので、バターに合わせて折り込み回数も減らした。水は牛乳65mlに変えても良さそう。

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