中世(1555年?)フランスのノストラダムスの著書「化粧品とジャム論」に記載のレシピの再現第二弾、洋梨のプレザーブです。
このレシピの生い立ち
前回に引き続き、ノストラダムスの代表作「化粧品とジャム論」の独訳からの和訳版「ノストラダムスの万能薬」に記載のレシピを再現しました。
具体的な記載がない部分については、同じような材料を使用している現代のレシピを参考にしました(解説参照)。
材料
- 洋梨(約330g) 1個
- グラニュー糖 100g
- シナモンの小片 2個
- クローブ 4個
作り方
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1
洋梨を1つ用意する
※書籍には最高級のマスカデルを手に入るだけとありますが、今回はルクルーチェを1個使用しました。 -
2
洋梨の皮を薄く剥いて16~24片くらいに切る。切ったら水に入れておく
※書籍には、小さい洋梨で、あまり切らないとあります -
3
針が通るようになるまで茹で、レードルで水に移して冷やす
※書籍には井戸水で茹でるとありますが、水道水で茹でました。 -
4
ザルに広げて水を切ります。乾燥させる必要はありません。
※書籍には亜麻(リンネル)布の上に置き乾かすとあります。 -
5
乾いたら陶器の器かガラスの鉢に入れる。水分が残っていたら逆さにして水を切る
※今回この段階は省いています -
6
砂糖を同じ重量の水に溶かし、ドロッとするくらいの濃さになるまで煮詰める。
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7
少し冷まして洋梨にかけ、2日間放置する。
※今回は小さめの鍋で砂糖を煮詰めた中に洋梨を入れました(実質同じなため)。 -
8
シロップだけを再度煮詰め、完全に冷ましてから洋梨にかけ4日間放置する
※今回は梨を鍋から避け、砂糖の加熱後に戻しました -
9
シロップだけを鍋に移して洋梨は皿に取り分けて、洋梨にシナモンの小片とクローブをまぶす
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10
洋梨を器に戻し、シロップをもう一度煮詰めなおす。
※梨を(別の)容器に移してシナモンとクローブをかけても良いと思います。 -
11
煮詰まったら洋梨の上にかけ、しっかり器に封をする
※書籍には記載がありませんが、念のため煮沸した瓶を使いました。
コツ・ポイント
書籍に『こうしてできあがったものは極上の糖果となり、皇太子への献上品になるのである』とある自信作です。
※ノストラダムスはフランスの宮廷に出入りしていた医師です。